大豆輸送費が上昇、米国・ブラジルで物流コスト重く 燃料高と河川輸送障害が影響
2026年第1四半期、米国・ブラジル産大豆の輸送費が上昇。燃料高やミシシッピ川の輸送障害、海上運賃上昇が響き、輸送費は着地価格の最大3割近くを占めた。
飼料
藤井誠司
9/13/20261 min read
はじめに
大豆の国際競争力は、産地価格だけでなく港までの内陸輸送や海上運賃にも大きく左右される。米国農務省(USDA)の報告によると、2026年第1四半期は米国、ブラジルとも大豆輸送コストが上昇し、物流費の重要性が改めて浮き彫りになった。
米国は燃料高とミシシッピ川の障害が影響
米国産大豆の中国・欧州向け輸送費は、2025年末に比べて上昇した。主な要因は、ディーゼル燃料価格の上昇によるトラック運賃の押し上げと、ミシシッピ川水系での天候障害だ。1月下旬から3月上旬にかけてバージ輸送量が減少し、運賃が上昇した。
さらにミシシッピ川上流部は冬季に閉鎖されるため、ミネアポリスやアイオワ州ダベンポートからの荷物では、鉄道でセントルイスまで輸送する必要が生じ、コスト増につながった。
中国向け着地価格の最大26%が輸送費
米国ガルフ経由の中国向け大豆では、輸送費が総着地価格の19~26%を占めた。欧州向けでも14~21%に達した。
海上運賃は航路によって差があり、ガルフから中国向けは船腹供給が潤沢だったため一時低下した。一方、太平洋岸北西部(PNW)では船舶の配置不足から需給が締まり、運賃が上昇した。
ブラジルは物流費の負担がさらに大きい
ブラジルでも、マットグロッソ州北部やゴイアス州南部からのトラック輸送費と海上運賃が上昇した。
中国向けでは輸送費が着地価格の23~29%、欧州向けでも22~29%を占め、米国以上に物流コストの比率が高い。広大な内陸産地から輸出港まで運ぶブラジルにとって、道路輸送や港湾物流の効率は大豆の国際競争力を左右する大きな要素となっている。
米国の中国向け輸出は46%増
一方、輸出数量では米国が伸びた。2026年第1四半期の米国産大豆の中国向け輸出は778万トンで、前年同期比46%増となった。
ブラジルの中国向け輸出は1,603万トンと依然米国を大きく上回るものの、前年同期比では5%減少した。
USDAは2026/27年度の米国大豆輸出量を4,518万トンと予測しており、2025/26年度の4,137万トンから増加を見込んでいる。
出典:https://www.feedandgrain.com/grain-supply-chain/grain-trade-export/news/15834613/soybean-shipping-costs-rise-for-us-exporters?utm_source=Omeda&utm_medium=Email&utm_content=NL-Industry+Watch&utm_campaign=NL-Industry+Watch_20260911_1100&oly_enc_id=6111J9553889I8K
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