植物性ペットフードが環境負荷で優位 英国研究、牛肉主体食との大きな差を確認
英国研究で、植物性ペットフードは土地利用、温室効果ガス排出、淡水使用など全ての環境指標で最も低い負荷を示した。牛肉主体食との差は大きく、ペットフード分野でも持続可能性が新たな評価軸になりつつある。
ペットフード
藤井誠司
5/24/20261 min read
植物性ペットフードの環境優位性
― 英国研究が示した持続可能なペット栄養の方向性 ―
1.植物性ペットフードが最も低い環境負荷を示す
英国University of Nottinghamによる研究では、市販ドライドッグフード31製品を対象として環境影響評価が行われた。
比較対象は以下のカテゴリーである。
植物由来フード
牛肉・羊肉主体フード
鶏肉主体フード
獣医療用腎臓ケア食
評価項目には、
土地利用面積
温室効果ガス(GHG)排出量
土壌・水域への汚染影響
淡水使用量
が含まれている。
その結果、植物由来フードがすべての指標で最も低い環境負荷を示した。一方、牛肉・羊肉主体製品は最も高い値となり、鶏肉主体食や療法食は中間水準に位置している。
2.土地利用で大きな差
研究で特に注目されたのは土地利用である。試算では、体重20kgの成犬が9年間継続して牛肉主体フードを摂取した場合、原料生産に必要な土地面積はサッカー場57面分相当と推定される。これに対し、植物由来フードでは約1.4面分に留まり、単純比較で約40倍の差が生じている。
これは反すう家畜由来原料が、
飼料生産面積
放牧地利用
温室効果ガス排出
など複数の要因を伴うためと考えられる。
3.ペットフード産業も環境評価の対象へ
近年、ペット市場では健康志向だけでなく、環境配慮型製品への関心が高まっている。
従来の評価軸は、
高タンパク
無添加
機能性成分
嗜好性向上
が中心である。
しかし近年はこれに加え、
炭素排出量
水資源利用
土地利用効率
原料由来の透明性
が重要視され始めている。
背景には世界的なペット飼育数の増加があります。ペットフード需要の拡大に伴い、動物性原料依存が環境負荷へ与える影響が議論されるようになっている。
4.植物性ペットフード市場拡大の可能性
ペットフード市場では近年、
植物タンパク利用品
発酵由来タンパク
培養肉原料
昆虫タンパク
食品副産物活用製品
など新しいカテゴリーが増加している。
今回の研究結果は、植物由来原料が単なる代替原料ではなく、環境負荷低減という新たな価値を持つ可能性を示した点で意義が大きい。一方で、栄養バランス、嗜好性、必須アミノ酸設計、安全性評価などは今後も重要課題として残している。
今後のペットフード開発では、「健康」と「持続可能性」を両立した設計が競争力の源泉になる可能性が高くなっていくであろう。
出典:https://www.allaboutfeed.net/the-industry/top-tips/study-plant-based-pet-foods-have-lower-environmental-impact/?utm_source=chatgpt.com
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