エジプト乳製品最大20%値上がり 輸送費高騰、シリアでは軽油不足も

エジプトでは原材料費と輸送費の高騰で乳製品が最大20%値上がりし、粉乳も年初から大幅上昇。シリアでは製油所の改修に伴う軽油不足で乳製品価格が10%上昇した。物流混乱と購買力低下が事業者を圧迫する一方、シリアの乳製品輸出は拡大している。

環境

藤井誠司

10/13/20261 min read

a store front with arabic writing on it
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はじめに

輸送の混乱と燃料費の上昇が、エジプトとシリアの乳製品市場を圧迫している。原材料の調達や製造、物流にかかる費用が販売価格に波及し、事業者は採算の確保と消費者が購入できる価格の維持という難しい課題に直面している。

エジプト、粉乳と輸送費の上昇が負担に

Food & Agribusinessが地元報道を引用して伝えたところによると、エジプトではここ数週間でチーズ・乳製品の価格が最大20%上昇した。

エジプト産業連盟の食品産業会議所は、地域情勢の緊張に伴う輸送費の高騰を主な要因の一つに挙げる。緊張が長引けば、工場が原材料費の上昇を吸収しきれず、さらなる値上げにつながる可能性がある。また、タンパク質やその派生製品に対する世界的な需要の強さも、原材料価格を押し上げているという。

粉乳価格は年初の1トン当たり2,400~2,600米ドルから3,600米ドル超に上昇。植物油、砂糖、濃縮原料も値上がりしている。今後の価格変動に備え、一部の卸売業者はチーズの在庫を積み増している。

シリア、軽油不足で乳製品価格が10%上昇

シリアでは、過去2か月間で乳製品価格が10%上昇した。ダマスカス乳製品・チーズ生産者協会によると、主要因は軽油の供給不足で、乳製品事業者の約85%が軽油に依存している。

主要施設であるバニヤス製油所が大規模改修のため操業を停止し、国内供給が圧迫された。世界的にも軽油の需給が逼迫するなか、シリアは割高な輸入への依存を強めている。

輸送の混乱も経営を圧迫し、国民の購買力低下が状況をさらに厳しくしている。一方、同国の乳製品輸出は今年拡大しており、国内市場の苦境と輸出の伸びが併存している。

出典:https://www.foodagribusiness.world/dairy/prices-and-disruptions-reshape-north-africa-s-dairy-markets

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