世界の食料・飼料投資が加速 22億ドル超の大型案件が各国で相次ぐ

世界の食品・飼料・アグリビジネス分野では、インドネシアの約220億ドル投資をはじめ、インド、豪州、欧州で大型投資が相次ぐ。再生型農業や食品加工、飼料、物流、AI活用が次世代の成長分野として注目を集めている。

環境

藤井誠司

6/15/20261 min read

A large field of green grass with a small plane in the middle of it
A large field of green grass with a small plane in the middle of it

世界で加速する食品・飼料・アグリビジネス投資

気候変動対応と技術革新が新たな成長エンジンに

世界の食品・飼料・アグリビジネス分野では、食料安全保障や気候変動への対応を背景に、大規模な官民投資が相次いでいる。投資対象は生産だけでなく、加工、物流、サプライチェーン、AI活用などに広がり、産業構造そのものが変化しつつある。

インドネシア:約220億米ドルを農業加工に投入

インドネシア政府は約3,710兆ルピア(約220億米ドル)を投じ、農産加工や川下産業の強化を推進している。対象は食品加工、畜産、園芸、プランテーション、統合型農業システムなど幅広く、2025~2026年に公表された世界有数の大型農業投資計画とされる。

さらに2024年には約1.4兆ルピア(約8,600万米ドル)を灌漑ポンプ整備に投入し、水資源の安定確保や干ばつ対策、コメ生産基盤の強化を進めている。

インド:約115億米ドル規模の農業インフラ基金を推進

インドでは総額10万億ルピー(約115億米ドル)の農業インフラ基金(AIF)が進められている。2024年末までに約5兆2,738億ルピー(約61億米ドル)が8万7,548件の事業に承認され、総額約8兆6,798億ルピー(約100億米ドル)の投資を呼び込んでいる。

また、カーギルは約300億ルピー(約3,300~3,600万米ドル)を投資してパンジャブ州に乳牛用飼料工場を新設し、生産能力拡大と飼料供給体制の強化を進めている。

豪州:約50万豪ドルで持続可能な農業を後押し

オーストラリアではColes Groupが「Coles Nurture Fund」を通じて約50万豪ドル(約32万米ドル)を投資し、持続可能な農業や食品分野のイノベーションを支援している。

これまで累計約3,600万豪ドル(約2,320万米ドル)が100件以上のプロジェクトに配分され、食品ロス削減や農業技術革新などの取り組みを後押ししている。

欧州:約1億5,000万米ドルで油糧種子加工能力を拡充

欧州ではカーギルがフランスに約1億5,000万米ドルを投資し、ひまわり種子加工事業を拡張する計画を進めている。

この投資は食用油の生産能力向上だけでなく、加工効率の改善、地域産原料の活用促進、そして欧州域内の食品サプライチェーン強靱化を目的としている。

今後の投資テーマは「再生型農業」と「テクノロジー」

今後は再生型農業、食品加工インフラ、代替飼料、物流・サプライチェーン高度化、AIやデジタル技術を活用した農業システムへの投資が一段と拡大すると予想される。

特にアジア太平洋地域は需要拡大と政府支援を背景に世界の投資をけん引し、多国籍企業による持続可能性重視の投資も加わることで、気候変動対応型かつテクノロジー主導の食料システムへの転換が加速するとみられる。

出典:https://www.foodagribusiness.world/agribusiness/market-outlook-investments-in-food-feed-and-agribusiness-around-the-globe#global-trends-shifting-toward-

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